マイクロスコープを使用するのは主に根管治療ですが、他にもコンポジットレジン・形成・診査、歯周治療（SC・TBI）にも使っており、歯科衛生士も歯周治療の際に歯周ポケット内を拡大画し、歯石除去・クリーニングに使用することがあります。マイクロスコープを使用することでスタッフのモチベーションが上がり、自分たちがやっていることの大切さについて気がつくことができました。マイクロスコープ導入後も時間を見つけては講習会へ参加したり、日々治療で使用して研鑽に努めています。
老後も自分の歯で物を食べるためには、元気なうちから歯を大切にすることが大事なので、医院で行う治療も歯をできるだけ残せるように考えています。その際に詳細まで実際にみながら診療の出来るマイクロスコープは、もう無くてはならない存在です。
まだ触った事の無いドクターも、まだマイクロスコープ診療を受けた事が無い患者さまも、まずは実際の診療に触れてみて、肉眼で見える世界と顕微鏡の世界の違いを知ってほしいです。

私がマイクロスコープを初めて使用したのは今から約5年前です。治療の精度や成功率を上げたいという理由でマイクロスコープを導入しました。マイクロスコープを初めて使用した際、拡大鏡では見えなかった世界が見えて驚き、また見えていないまま治療を行う事の恐ろしさと見える治療のすばらしさを感じたことを覚えています。また、患者さんにもマイクロスコープの映像を見せることで説明しやすくなりました。細かいところまで見えるようになったので、適切な診断につながり非常に役に立っています。
そしてマイクロスコープを用いた治療を行うことで、本来の治療の大切さと質の違いについて感じることが出来ると思います。