医院のコンセプトとして最初からやっているのは、歯を残すことはもちろんですが、何度も治療をなるべくしないようにという意味で、虫歯もしっかりマイクロスコープを使用して取りましょうということです。なんとなくやり直しを繰り返していると結局抜歯に繋がってしまうので、そのコンセプトに対して精密治療は必須だと思います。
当院では勤務医をはじめ、衛生士もマイクロスコープを使用しています。歯科医師が見えて衛生士が見えなかったら全く意味がないという三橋先生の言葉があるように、同じ視点で話が出来るよう、衛生士もしっかり使用出来るようにというのが当院の考え方です。

私は研修医修了後、大学病院の保存科に8年間勤務しました。保存科とはむし歯の治療や根管治療（歯の根っこの治療）を専門に行う診療科です。大学病院では難症例も多かったのですが、院内にはとても高額なマイクロスコープと呼ばれる歯科医用顕微鏡が使われており、私は、その有用性を実感する場面が多々ありました。
初めの印象としては見える世界が違う事や、自分が使いこなすのは難しいだろうなというのが、これはどうやったら使いこなせるのだろうと思っていましたが、患者さまの事を考えると、絶対に必要なものと考え、日々勉強、研鑽を続けていました。
開業を視野に入れ、別の歯科医院で勤務していた時もマイクロスコープはなるべく使用するようにしていました。また妻も医師でずっと顕微鏡を使った医院で研鑽をしていたので、準備期間を経て、しっかりと吟味したうえで開業と同時にマイクロスコープを導入しました。開業の時には2台導入し、1年後にはもう1台入れて現在は計3台あります。

当院では、ユニットは今5台あり、今後ドクターも増やしていきたいと思っています。地域に根付いた治療をしていきたいです。患者さまとの対話や繋がりを大事にして、絶対に自費だからというものでもなく保険でもしっかりした治療を提供したいと思っています。
また当院では新卒の衛生士を積極的に採用したいと思っています。 というのも若い頃からマイクロスコープを使用していた方が慣れもありますし、今後マイクロスコープが必要になってくるのは確かなので、そういう環境を整えていきたいです。
マイクロスコープを使用して精密な治療を提供して患者さまに還元するというのは、皆にとって良いことです。 患者さまにもそれを体験してみて欲しいと思います。特に治療を何回も繰り返して受けている方は、是非一度マイクロスコープでしっかり診たうえで、しっかりと説明をしてくれる歯科医院を探して欲しいと思います。