編集部コラム | 歯茎が腫れてしまった時、腫れをひかせるための対処法

疲れたりストレスが溜まったりすると歯茎が腫れて痛い、ズキズキするような痛みではなくしばらくすると収まったのでそのままにしておいたが、歯医者に行ったほうが良いのか分からない。そのようなお悩みをもつ方は多くいらっしゃいます。

一概に歯茎の腫れと言っても原因は様々です。一時的なもので様子を見ておいて大丈夫なものもあれば、根本的な治療が必要なものもあります。早めに歯医者に行ければよいのですが、忙しくてなかなか行けない方はどうすればよいのか、また、歯科医院での治療が必要なものはどのような場合なのか。

今回の記事では、歯茎が腫れる原因とその対処法、病院に行けない場合の対処法、また日頃の予防法についてお伝えしていきます。

 

目次

歯茎が腫れる原因別の対処(治療)法
歯茎が腫れた場合の応急処置とは
意識してほしい日頃の予防ケア
まとめ

 

歯茎が腫れる原因別の対処(治療)法

 

以下のような歯茎が腫れる原因ごとによって、対処法は異なります。

 

【歯の神経が細菌に感染している】

歯の神経が細菌に感染している場合は、歯科医院での治療が必須になります。

歯茎全体が腫れる歯周病と違い、歯の根元にプクッとしたニキビのような膨らみが出来るのが特徴です。

治療法は、歯の神経の治療です。レントゲンにてどの歯が感染しているのかを特定し、その歯の治療を行います。そのまま放置していても治ることはありません。なにかの拍子に強い痛みや腫れが出る場合もあるので、早期に治療が必要です。

 

【歯周病】

歯周病が進行すると、その原因となる歯の周囲の歯茎が腫れて痛む場合があります。

歯周病の特徴としては歯ブラシやフロスをしたときに毎回出血が起きることや、特徴的な口臭です。

歯周病の前段階である歯肉炎であれば、丁寧に口腔ケアをするだけで収まることがありますが、歯周病まで進行してしまった場合は、歯科医院でその程度の検査や歯石除去などの治療が必要です。

歯周病を放置すると歯を支える骨(歯槽骨)まで溶けてしまい、歯槽骨の溶ける量が多い場合、抜歯に至ることがあるので初期の段階で対応しましょう。

 

【親知らず(智歯周囲炎)】

通常、10代後半から20代にかけて親知らずが生えてきます。

歯が生えるときの歯茎はデリケートなので、ちょっとした刺激に反応してしまい腫れることがあります。

親知らずがきれいに生えてしまえばその後は腫れないこともありますが、生え方によっては繰り返し腫れる場合もあります。

そのような経験がある方は、一度歯科医院に行き、レントゲンを撮って生え方を確認、抜歯の必要性及びその可否を確認して貰う必要があります。

 

【歯肉の腫瘍など】

歯肉に腫瘍が出来ると腫れたように感じる場合があります。

様子を見ているうちに大きくなったり、出血を伴うようになった場合は、歯科医院で検査してもらいましょう。

 

歯茎が腫れた場合の応急処置とは

 
歯茎が腫れてしまったが、休日や夜間なので歯医者に行くことができない、そんな場合の対処法をお伝えします。

あくまで応急処置なので、症状が一時的に落ち着いたとしてもその後、歯科医院で診てもらうようにしてください。

【市販の痛み止めを飲む】

ロキソニン等の痛み止めは、病院で処方されるものと成分がほぼ同じです。痛み止めの効果だけではなく、消炎成分も含まれているので腫れを抑える効果もあります。

痛い場合は無理をせず痛み止めを飲み、体力を回復しましょう。

 

【患部を冷やす】

痛みが強い場合は、患部を冷やし血流を抑えることで痛みが弱まることがあります。直接口の中を冷やすのではなく、小さい袋に入れた氷水や保冷剤をタオルに包んだものなどで腫れている部分を外から冷やすようにしましょう。冷やし過ぎも良くないので、必ずタオルなどで包んで使用してください。

逆に、温めてしまうと血流がよくなり痛みや腫れが強くなるので、温めないようにしてください。

血流という点では、飲酒した場合も痛みを感じやすくなりますので、ご注意ください。

 

【優しくブラッシングして汚れを取る】

歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)に汚れがついていると、そのなかの細菌に対して歯茎が反応して腫れてしまいます。痛みがあるときは強くブラッシングするのではなく、柔らかいブラシやガーゼなど優しく汚れを取りましょう。

それも難しい場合は、イソジンなど消毒効果のあるうがい薬でうがいをすると良いです。

 

意識してほしい日頃の予防ケア

 
歯茎の腫れを防ぐには予防が大切です。日頃から行ってほしい事についてお伝えして行きます。

【正しいブラッシングを心がける】

虫歯も歯周病も口の中の汚れが主な原因であることが多いので、基本的にはブラッシングをして口の中の汚れを落とすことが大切です。

ダラダラと長時間磨けば良いというわけではなく、正しい道具と方法で効率的に磨くことが必要になります。

歯ブラシだけで磨けない歯と歯の間は、フロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を使い、汚れを落としましょう。

 

【疲れやストレスをためない】

疲れたり、ストレスが溜まると免疫力がさがり、元気なときは抑えられていた症状が発症してしまうことがあります。

病気自体に気をつけることも大切ですが、免疫力を下げないような生活を心がけることも意識しましょう。

 

【歯科医院での定期検診】

腫れたり痛みが出てから歯科医院へ行くのではなく、やはり定期的に歯科医院で検診を受けるようにしましょう。歯科医院で衛生士から歯ブラシの選び方や使い方などセルフケアの指導を受けたり、歯の表面についた歯石を除去してもらうことで歯周病の予防の早道になります。

また、症状が出る前に病気を見つけ、短期間で治療を終えることができます。

 

まとめ

 

歯茎が腫れたときの対処法や予防法についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。

症状が落ち着いても、頻繁に同じ所が腫れる場合は、歯科医院で原因を特定し、治療を受ける必要があります。

また、定期的に歯科医院での検診を受け、指導された適切なブラッシング方法を行うことで症状の発症を未然に防ぐことが出来ます。

 

この記事の執筆監修者

 
dr-hirakawa平河 貴大 先生 (ひらかわ歯科医院 院長)

経歴:九州大学歯学部 卒業

所属学会:日本歯科保存学会

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