当院では、以前よりラバーダムと拡大鏡を用いた丁寧な根管治療を心掛けて行ってまいりましたが、2017年にマイクロスコープを導入して積極的に活用しています。
　
根管治療においては、見つからなかった根管を見つけたり、複雑な形状の根管の中の感染源を取り除くことができたり、破折ファイルを除去したりというようなことが、実際に目で見て確認することができるので、より自信をもって治療できるようになっています。
　
根管治療以外では、外科的逆根管治療の手術や、歯髄保存療法、ダイレクトボンディング等に活用しており、歯を削る量を最小限にし、できるだけ歯を残すという治療を行っています。インレーやクラウンなどの修復物のための形成のチェックや、修復物を接着した後の接着剤の余剰分除去もマイクロスコープで確認して行い、より精密な適合が得られるようになっています。
　
診療の動画をPCに随時保存しているので、診療チェア前の大画面モニターを使って患者さんに見てもらって理解を深めていただいています。また、保存した動画を見返すことで、自身の治療技術の研鑽のためにも活用しています。
　
今後は歯周治療への活用や、歯科衛生士業務へのマイクロスコープの導入も検討していくつもりです。