

マイクロスコープを使用した精密な治療へのこだわりと取り組み
私が大学にいたころはまだまだマイクロスコープは一般的でなく、ルーペ(拡大鏡)を使用している先生がまれにいらっしゃる、という時代でした。日々診療にあたっていると、どうしても肉眼では見えづらいと感じることがあり、ルーペを使えればもっと質の高い治療ができるのでは、と考えていました。
そこで、2000年に当院を開業した折にルーペを導入したところ、思っていたとおり口腔内がよく見えるようになり、治療の正確性が増したと実感できました。
ただ、その頃になるとマイクロスコープが登場していて、興味はあったのですが、ルーペでも十分な治療ができていたので、すぐの導入は見送りました。
そんな中、とある講習会に参加したときにマイクロスコープを使ってみる機会がありました。実際にマイクロスコープでの視界を覗いてみると、ルーペに比べてより一層、口腔内の見えにくいところが明るくはっきりと見えることを知り、そこから程なくして購入するに至りました。それが2010年ごろの話です。
当院では根管治療を主として、その他にも歯周外科の手術などにもマイクロスコープを活用しています。
マイクロスコープでは治療前と治療後の違いを患者さんにお見せすることができるのも気に入っている点のひとつです。
とくに動画で撮影した場合は、初めてご自分のお口の中をご覧になってビックリされる患者さんもいらっしゃいます。
破折リーマー(口の中に残った細い治療器具)を取り除く際などはその経過がわかりやすいので、大変喜んでいただけますし、治療の説明をスムーズにするという効果もあります。
例えば歯が破折してしまっているとき、今後ひどくなる可能性があるので抜歯をおすすめしたくても、その時点で痛みが出ていない場合もあり、患者さんには「痛くもないのに抜くの?」と思われてしまうことがあるのですが、マイクロスコープで破折している歯をお見せすると、一発で抜歯することを納得してくださることが多く、大変助かっています。
歯科治療において大切なのは診断で、それが間違っていれば結果が全く異なってくることもあり得ます。だからこそ、はじめに正確な診断をすることが大変重要なのですが、マイクロスコープがあることで口腔内をしっかりと見ることができ、診断の正確性も飛躍的に向上したと感じています。
確実な治療を患者さんに提供し、歯科治療のレベルをより向上させていくためにも、マイクロスコープの普及率がもっと高まっていくことに期待しています。

ドクター紹介
小倉歯科クリニック
院長 小倉 嘉弘

プロフィール
1990年 九州大学歯学部 卒業
1990年 九州大学歯学部 歯科保存学第一講座 入局(歯周病・歯内療法)
1993年 大賀歯科医院 勤務
1994年 平和通り歯科クリニック 勤務
2000年 小倉歯科クリニック 開院
現在に至る
所属学会・スタディーグループ
- 日本顕微鏡歯科学会認定 顕微鏡認定医
- 日本歯周病学会認定 認定医
- 日本歯周病学会 会員
- 日本臨床歯周病学会 会員
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 日本臨床歯科学会広島支部 会員
- 日本顕微鏡歯科学会 会員
医院紹介

診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
09:00~13:00 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
14:30~18:00 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | ※ | × |
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※土曜の午後の診療時間は、14:30~17:00です。
【休診日】水曜・日曜・祝日
ただし、祝日がある週は水曜も診療いたします。
最終受付は、診療時間の30分前です。