
マイクロスコープを使用した精密な治療へのこだわりと取り組み
当院では、院長が担当する患者さんにおいては保険自費に関わらず、全ての治療においてマイクロスコープを使用しております。
マイクロスコープを使用することによって、裸眼では見えなかったものを見ることができます。逆に言うと、従来の裸眼における診療では見落とされていたことになります。マイクロスコープを使用することによって見えるようになったものとして、歯の隙間にある小さいむし歯、歯肉縁下歯石、金属修復物の適合状態、根管内部の微細構造、根管内の感染したGP、破折線(マイクロクラック)等があります。これらが見えることによって確実な診断と精密治療をすることができるようになりました。
さらにマイクロスコープの特徴として、静止画や動画に記録することができます。拡大鏡は安価で勘弁ですが、自分が見た拡大視野を画像に残すことができず、独りよがりの治療になってしまいがちです。マイクロスコープで見た拡大視野を患者さんにお見せすることで、患者さん自身が自分の口腔内の状態をより正確に把握することができるようになります。
私たちは、日本顕微鏡歯科学会認定医として、マイクロスコープの更なる普及と確実な診断と精密治療を目指して日々研鑽しております。

マイクロスコープ導入の経緯
私が歯科医師になった20年以上前は、大学病院でもほとんどの歯科医師が裸眼による治療しかしていませんでした。しかし、11年前に私が日本歯内療法学会に入会し、学術講演会に行くようになってからはCTやマイクロスコープの使用は必須で、持っていないことに恥ずかしさすら覚えました。
私にとってはとても高価な器械であったことと、使いこなせる自信がなく、まずは3倍の拡大鏡から使い始めました。やがて倍率を8倍に上げて、ミラーテクニックを習得し、ようやく満を持してマイクロスコープを導入致しました。
拡大鏡で見ていた時よりも歯の見え方の違いに驚いたことを今でも覚えています。最初は根管治療時のみに使用していましたが、慣れると修復治療、補綴治療や抜歯でもどんな時でも拡大鏡よりマイクロスコープを使用するようになり、いつの間にか拡大鏡の出番は訪問診療や市の歯科健診の時だけになりました。
今となってはもっと早くマイクロスコープを導入すればよかったとむしろ後悔しています。現在は各ユニットにマイクロスコープを完備し、今年3台目のマイクロスコープを導入致しました。
中山 敦先生からのメッセージ
近年、歯科治療用器材の発展は目覚ましく、私の専門である歯内療法においてはCT、マイクロスコープ、ニッケルチタンファイルは3種の神器ともいわれ、さらにMTAを加えることによって昔なら抜歯しなければならなかったような歯も保存することができるようになりました。保存治療のみならず、AIや口腔内スキャナの導入により補綴治療だけでなく、インプラントや矯正の診断・治療において目覚ましい発展を遂げることとなりました。こうした器械の発展はそれを使いこなす歯科医師や歯科技工士の意識の改革も求められるようになりましたが、今後我々はこうした歯科器材に翻弄されることなく、患者さんの歯と口腔機能回復においてAIに代わることのできない歯科医師による歯科治療のアナログな部分が結局一番大切なのではないかと感じております。
ドクター紹介
中山歯科医院 NAKAYAMA DENTAL CLINIC
院長 中山 敦

プロフィール
2000年 日本大学歯学部卒業
2004年 日本大学大学院卒業
(歯学博士)
2007年 中山歯科医院開業
所属学会・スタディーグループ
- 日本大学歯学部 兼任講師
- 日本歯科保存学会 専門医
- 日本歯内療法学会 専門医
- 日本顕微鏡歯科学会 認定医
- 関東歯内療法学会 理事
- 日本口腔インプラント学会 会員
- 先進歯科画像研究会 認定医
- 即時荷重研究会 会員
- 東京都小平市歯科医師会 専務理事
医院紹介

診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
09:00~13:30 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
15:00~20:00 | 〇 | ※ | 〇 | 〇 | ※ | ※ | × |
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