編集部コラム | 歯をメンテナンスする一般的な頻度とメリット

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歯や口内を健康に保つためにも、歯科医院でメンテナンスを受けるべきです。

しかし、どれくらいの頻度が適正なのか、よくわからないですよね。

歯茎が健康でセルフケアも正しくできている人と、歯石が付きやすい人では、メンテナンスする頻度は変えないといけません。

毎月のように歯科医院に通う人もいれば、半年に1回しか行かない人もいます。

今回は、歯のメンテナンスが必要な理由、口内の状況からメンテナンス頻度はどの程度が適正なのかをご紹介します。

今までメンテナンスに通っていなかった方も、自分に合う頻度を見つけてみて下さい。

 

目次

歯のメンテナンスが必要な理由
虫歯になりやすい人や歯周病のリスクが高い人の場合
歯石ができやすい人の場合
セルフケアが出来ている場合の頻度
歯をメンテナンスすることのメリット
まとめ

 

歯のメンテナンスが必要な理由

 

歯のメンテナンスを受ける女性歯や歯茎を健康に保つためにメンテナンスは必要です。
 
ここでいうメンテナンスとは、歯科医院での定期健診やクリーニングのことです。
 
主に、歯垢・歯石・着色を除去します。

 

予防のために歯科医院に通っている人は、日本では約2~5%しかいません。

歯を守るために歯科医院に通うというよりも、虫歯や歯周病にかかってから治療に通うと考える方が多いのが現状です。

しかし、痛みなどの自覚症状がないからと、歯に蓄積されていく歯石や歯垢を放置しておくのは危険です。

特に歯石は、歯周病を進行させる原因にもなっています。

定期的に検診を受けていれば、万が一、虫歯や歯周病があっても早期発見・早期治療に繋がり、最小限の治療で済みます。

さらに、歯のクリーニングは歯垢や歯石を除去するだけでなく、専用の機器で歯の表面を磨き上げ、フッ素塗布を行うことも可能です。

歯科医院で塗るフッ素は濃度が高いため、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素よりも効果が期待できます。

保険適用で行えますし、歯を強く丈夫にしてくれます。

以上のことから、歯のメンテナンスは虫歯や歯周病リスクを抑え、口内を健康に保つためにも必要なことが分かります。

セルフケアだけを行っていても、歯を健康に保つには不十分なのです。

 

虫歯になりやすい人や歯周病のリスクが高い人の場合

 

虫歯や歯周病リスクの高い人は、1~2ヶ月に1度の頻度でメンテナンスしましょう。

 

①虫歯になりやすい人

しっかり磨いていても虫歯になる方もいれば、全然磨いていなくても虫歯になりにくい人もおり、個人差があります。

口内にいる虫歯菌の数や生活習慣にも関わっているため、虫歯になりやすいと言われた方や、歯に痛みを感じやすい方はメンテナンスの間隔を短くしましょう。

また、歯並びが悪い方は正しい磨き方を身につけていないと、虫歯になりやすい傾向にあるため、1~2ヶ月に1度の頻度がおすすめです。

 

②歯周病リスクが高い人

歯周病リスクが高いとは、歯茎と歯の間の溝の深さが4㎜以上ある人です。

この溝を歯周ポケットと呼びます。

歯周病にかかると、やがて顎の骨が溶かされ、歯周ポケットも深くなっていきます。

一度溶けてしまった骨は元には戻らず、歯垢や歯石が蓄積しやすくなるため、歯科医師や歯科衛生士から指定された頻度でメンテナンスを受けましょう。

 

歯石ができやすい人の場合

 

一般的には、歯石取りのタイミングは、3~6ヶ月が目安です。

歯石が多い方や、歯茎の状態によっては間隔が短くなることもあります。

歯石ができやすいと言われた人は、2~3ヶ月に1度のメンテナンスがおすすめです。

 

歯石ができやすい理由

歯石は、細菌の塊である歯垢(プラーク )が石のように固まったものです。

歯垢がなければ、歯石はできません。

毎日のブラッシングが正しくできていないと、歯石をためる理由にもなり、メンテナンスに通っていたとしても、歯石ができるのを繰り返してしまう可能性があります。

 

歯石をためないためにできること

メンテナンスの間隔を2~3ヶ月にするのと同時に、セルフケアの見直しをしましょう。

歯科医院ではブラッシング指導を行ってくれるため、メンテナンスのときに正しいブラッシングを身につけるとよいです。

 

セルフケアが出来ている場合の頻度

 

セルフケアがきちんと出来ている場合は、一般的なメンテナンス頻度である3~6ヶ月に1度で大丈夫です。

ブラッシングがきちんとできていて、歯茎の状態もよく、虫歯もないことが条件です。

メンテナンスの頻度は、歯並びや生活習慣といったバックグラウンドを考慮して、歯科医師や歯科衛生士によって決められます。

被せ物や詰め物をしている人や、インプラント治療をした人は、セルフケアが出来ていても間隔を短くするのがおすすめです。

 

歯をメンテナンスすることのメリット

 

歯をメンテナンスすることで、「虫歯や歯周病の予防ができる」、「口臭予防」、「歯の白さを保てる」などのメリットがあります。

セルフケアだけを行っていても、歯や口内の健康は維持できません。

定期的に歯科医院へ通っていれば、万が一、口内にトラブルがあった場合にも早期発見できます。

また、セルフケアだけでは歯石を落とすことができません。

高齢になったら入れ歯にするという方もいらっしゃるかもしれませんが、メンテナンスに通うことで、多くの歯を残せるように心がけましょう。

 

まとめ

 

メンテナンスの頻度は、一般的には3~6ヶ月に1度で大丈夫です。

しかし、歯や歯茎の状態によっては、間隔に個人差があることが分かりましたね。

今まで予防歯科に通ったことがない人も、将来歯を多く残しておけるように通ってみてはいかがでしょうか?

歯石や歯垢を取り除くだけではなく、セルフケアの見直しも行えます。

自分に合う頻度を見つけて、健康な歯を維持していきましょう。

 

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