編集部コラム | 歯医者での定期検診が初めての人でも安心!内容とメリット

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定期検診を歯医者で受けていますか?

日本では予防への意識が低く、定期検診を受けている方の割合は、たった2%と言われています。

多くの方の場合、歯医者は「歯が痛くなったら行くところ」、「虫歯の治療をする場所」という認識が強く、予防をするために歯医者に行く方は、ほとんどいないのが現状です。

しかし、痛みが出てから歯医者に通っていては、本当の意味で歯やお口の健康を維持できません。

予防をするために歯医者に行くという意識に変えて、年に3~4回程度の定期検診を受けることが、歯やお口の健康を守ることにつながるのです。

歯医者には長いこと通っていなかった、という方も、定期検診で行われるケア内容やメリットを確認して、予防のために定期検診へ通いましょう。

 

目次

定期検診を受診する前に予約を
初めての検診の際に準備すべきポイント
歯医者での定期検診はどんなことをするのか
定期検診を受診するメリット
まとめ

 

定期検診を受診する前に予約を

 

歯医者で定期検診を受ける女性定期検診に行きたい場合は、事前に予約を済ませておくのがおすすめです。
 
①事前に歯科医院に確認を取る
 
歯科医院によっては完全予約制であったり、混み合う時間帯などはさまざまです。

定期検診に通いたい歯医者が決まったら、電話で確認を取りましょう。

歯科医師や歯科衛生士の人数や診療室の数も限られているので、治療時間や診療室を確保できるかどうか、確認してみないことには分かりません。

突然歯医者に行っても、待ち時間が長くなったり、その日のうちに受診できるとは限りませんので注意しましょう。

痛みがひどい患者さんを「急患」として受け入れる場合はありますが、基本的には、予約をして受診するのがマナーです。

 

②電話予約

診療時間内であれば、電話で予約できる場合がほとんどです。

予約をするには、

  • ・名前
  • ・電話番号
  • ・予約したい内容
  • ・以前に通ったことがあるのか、初めての来院なのか
  • ・症状
  • ・予約の日にち

などを聞かれますので、事前にまとめておきましょう。

患者さんは治療の関係上、1週間に1回のサイクルで予約を取ることが多いため、1週間以内の診療の空き枠は少ないかもしれません。

早くても、1週間後以降の日にちを目安に、予約を取ることをおすすめします。

 

③予約変更したい場合

急な用事や体調の変化により予約を変更したい時は、電話で予約変更を行います。

歯科医院は、患者さんお一人おひとりのために、治療時間や診療室を確保し、準備をしてくれています。

無断でのキャンセルは厳禁です。

また、なるべく当日キャンセルは控えて、できるだけ早めに電話をしましょう。

 

初めての検診の際に準備すべきポイント

 

歯科検診が初めての方は、スムーズに検診を受けられるように事前準備をしておきましょう。

 

①歯磨き

歯磨きをして、口内をきれいに清掃しておきましょう。

念入りにというよりは、普段通りの歯磨き方法がよいです。

検診の際に、磨き方の癖や磨き残しの多い場所を詳しく説明してもらえるため、セルフケアの改善に役立てられます。

また、いつも使用している清掃用具(歯ブラシや歯間ブラシなど)を持っていくことで、ご自身に合っているものかどうかもチェックしてもらえます。

 

②持ち物

保険証や医療証を必ず持っていきましょう。

お薬手帳がある方や、現在服用しているお薬がある方は、薬の説明書なども持参することをおすすめします。

また、成人歯科検診や妊婦歯科検診をご希望であれば、市から送られてきたハガキを持参しましょう。

 

③身だしなみ

口紅を付けて歯科医院を受診しない方がよいでしょう。

唇の色で健康状態を把握することがありますし、口紅が器具に付くなど、治療の妨げになる可能性もあるので、会社帰りの方などもできるだけ落としておくのがよいです。

もし、唇が乾燥して、口を長時間開けていると切れてしまう、などの心配がある場合は、ワセリンなど無色のタイプを塗るのがおすすめです。

歯科医院によっては、事前に報告しておくことで唇に保護のリップなどを塗ってくれるところもあります。

 

歯医者での定期検診はどんなことをするのか

 

①問診

まずカウンセリングを行い、必要に応じてレントゲンを撮影します。

 

②お口の中のチェック

虫歯、歯周病など、お口の中にトラブルがないかを確認します。

 

③歯ぐきの検査

歯と歯ぐきの間の溝に先端の細い器具を入れて、歯周ポケットの深さを検査します。

出血の有無やポケットの深さにより、歯周病の進行度を確認します。

 

④磨き残しのチェック

歯の汚れが赤く染まる薬剤を歯全体に塗布します。

染まった部分は歯垢が多い箇所や磨き残ししやすい場所であり、鏡を見て実際に確認することが可能です。

 

⑤歯磨き指導

染め出し結果をもとに、歯磨き指導を行います。

実際に鏡を見ながら磨いてもらい、磨き癖や磨き残しの多い部分の磨き方を確認することができます。

歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどの清掃補助用具の使用方法や、食生活習慣(虫歯になりにくい食べ方や過ごし方など)のアドバイスももらえます。

 

⑥歯石除去

専用の機器(ケーラー)で、歯に付着している歯石を取り除きます。

 

⑦PMTCやエアーフロー

着色が気になる方は、必要に応じて歯の表面を磨き上げる歯面清掃や、着色落としのクリーニングを受けることもできます。

 

⑧フッ素塗布

歯の表面に高濃度のフッ素を塗布することで、虫歯菌の活動を抑え、強い歯に育ててくれます。

歯科医院によって、定期検診で行われるケア内容は異なることもありますので、気になる場合は事前に電話で問い合わせてみるのがよいでしょう。

 

定期検診を受診するメリット

 

  • ・虫歯や歯周病リスクを下げられる
  • ・口内トラブルを早期発見、治療できる<
  • ・ご自身のセルフケアを見直せる
  • ・治療ではなく予防に通う方が医療費を抑えられる
  • ・生涯多くの健康な歯を残せる
  • ・身体の健康にもつながる

定期検診を受けることは、お口の中の健康維持だけでなく、全身の健康を保つことにもつながります。

歯が多く残っていれば、噛み合わせがよく、身体のバランスも保てます。

歯のトラブルのせいで食事が楽しくない、会話がしにくいなどの不快な思いもしなくて済むでしょう。

 

まとめ

 

定期検診を受けることは、歯の健康だけでなく、笑顔でいきいきとした毎日を過ごすためにも重要です。

ネイルやエステに行き自分磨きをする方も多いかと思います。

歯のトラブルが起きてから歯医者に通うのではなく、「健康な歯を守るため」、「ご自身の明るい未来のため」に、予防のために定期検診へ通いましょう。

 

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