歯医者さんが好きという方は少ないのではないでしょうか。
苦手に感じ、重い腰を上げてようやく治療に通うという方は多いと思います。
中には10年以上歯医者さんに行ってないため、お口の中を見られるのが恥ずかしい、怖くて行けないと感じてしまう方もいるかもしれません。
そのような場合、どうしたらよいのでしょうか?
歯医者が苦手になってしまう理由、原因

歯医者さんが怖くて行けない、苦手だと感じる方は多いです。
その理由として、以下の点が考えられます。
① 小さいときに受けた歯科治療がトラウマになっている
小さいとき、歯医者さんに行くのが怖かった方は多いと思います。
大きなマスクをした先生たちに口の中を見られるだけでも、子供は恐怖に感じるでしょう。
加えて虫歯の治療を無理やりされた経験があるかもしれません。
中には「レストレイナー」という器具によって無理やり体を縛り付けられて、治療されたことがあるかもしれません。
過去に一度でも強い恐怖を感じてしまうと、大人になってもそれがトラウマになってしまい、10年以上経っていたとしても歯医者さんに行けなくなってしまうかもしれません。
② 歯科医院側とトラブルになった
昔の歯医者さんといえば、上から目線で威圧感を感じたり、すぐに歯を抜こうとしたりする、というイメージを持っておられるかもしれません。
麻酔もほとんどしてくれず、実際治療で痛い思いをした、という経験もあるかもしれません。
そのような経験をしてしまうと、歯医者さんに対して苦手意識を持ってしまっても無理はありません。
③ 音やにおいが苦手
歯医者さんで虫歯を削るとき、機械の「キーン」という音が苦手という方は多いです。
また歯医者さんに入った途端に香る、独特な消毒液のにおいが苦手だという方もいらっしゃいます。
歯医者さん独特の音やにおいを想像するだけでも怖くなり、10年以上歯医者さんから足が遠のいてしまうかもしれません。
④ ボロボロになっている歯を見られるのが嫌
歯医者さんに行くのが怖くて痛みを我慢し続けていたら、歯がボロボロになってしまったという方がいるかもしれません。
こんなにボロボロの口を見せたら恥ずかしいと思ったり、歯科医師に怒られてしまうのではないだろうかと考えたりして、歯医者さんに行けないと感じてしまうかもしれません。
どんな歯医者さんならいいのか
歯医者さんに行くのが怖いと感じる理由は人それぞれです。
しかしお口のトラブルをそのまま放置してしまうと、さらに大きな問題につながりかねません。
最近の歯医者さんは優しい先生が多いですし、患者さんの恐怖心に寄り添って無理のない範囲で治療してくれる歯科医院は多いです。
もしも歯科医師やそのほかのスタッフから「なんでこんなになるまで放っておいたのですか」と怒られたりしたなら、違う歯医者さんに替えましょう。
歯医者さんはたくさんあります。
自分に合った、通いやすく安心できる先生を選ぶとよいでしょう。
また、できるだけ無痛で治療を受けられるように、麻酔をして治療することがほとんどですが、その麻酔をする時にも、できるだけ患者さんがストレスなく受けられるように工夫している歯医者さんが多いです。
中には、「笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)」を導入している歯医者さんもあります。
歯医者さんへの強い恐怖心があり、治療を受けようとすると過呼吸になるなどの極度のストレスを感じる場合は、この麻酔方法を導入しているところで治療を受けたほうが、リラックスして治療を受けられるでしょう。
歯医者に行くのが怖い人が、歯医者で気をつけるべき点
歯医者さんに行くことが苦手に思っていたり、痛みを感じるのが怖いと思っていたりするなら、そのことをはじめのカウンセリングで歯科医師または歯科衛生士に伝えましょう。
初めに伝えてもらえるなら、歯科医師側も配慮しながら治療をすることができます。
また痛みを感じた場合は、遠慮なく左手を上げてください。
痛みの感じ方には個人差がありますし、虫歯のできた場所、程度によって麻酔が効きにくいこともあります。
その場合は麻酔を追加してもらいましょう。
痛い思いをしないためにも定期検診へ
歯医者さんに10年以上通っていないと、おそらく何らかのトラブルが生じていることが多いでしょう。
虫歯の治療が遅くなれば遅くなるほど、治療も困難になりますし、患者さんへの負担も大きくなります。
そのため、歯医者さんに行くのは怖いかもしれませんが、怖い人ほどこまめに定期検診を受けることは大切です。
定期検診では、歯茎の状態や虫歯の有無をチェックします。
その際クリーニングをしてもらうなら、歯石やプラークを落とすことができ、虫歯や歯周病の予防・進行を抑えることができます。
もし虫歯が見つかったとしても小さいうちに治療をすれば、患者さんへの負担を最小限に抑えることができます。
また、定期検診の時に自宅でのセルフケアをどのようにしたらよいか指導を受けられれば、今後のお口の健康を守るうえで大きな助けにもなります。
痛い思いをしたくない人こそ、定期検診に行くことが大切です。
まとめ
歯医者さんが怖くて、10年以上通えていないかもしれません。
子供のころのトラウマが原因となっていまだに通うのが難しくなっている方もおられるでしょう。
その不安な気持ちもすべて、カウンセリングの時に歯科医師に伝えましょう。
患者さんの気持ちに寄り添って治療してくれる歯科医師を選び、今後痛い思いをしないためにもぜひ定期検診に通いましょう。