マイクロスコープ導入歯科医院

こころ歯科クリニック

マイクロスコープを使用した
精密な治療へのこだわりと取り組み

2011年からマイクロスコープを活用して治療を行っています。初めて使用した時は、目で見ている映像と自分の手を動かす距離感に戸惑いました。
ただ、今まで見たことないクリアな映像に驚き、なんとしても使いこなせるようになりたいと思いました。
卒業してすぐにルーペを購入して使用していたものの、その視野と明るさには限界を感じ、導入することを決めました。現在ではほぼすべての歯科治療でマイクロスコープを使用しています。

マイクロスコープで治療する事により、治療中の映像をリアルタイムで記録し、それを説明の際に実際にお見せするので(リアルすぎて気持ちが悪いという方にはお見せしませんが)、患者さんに理解していただき易いと思います。治療中は飛沫防止のためタオルを顔にかけるため、患者さんはマイクロスコープを使用しているのか使用していないのかはわからないと思います。どんな治療をしたかをお見せできることが納得や信頼に直結するのだと思います。
歯科治療が苦手な患者さんに、少しでも納得して治療を受けていただきたいと思っております。どんな治療がされているのか、なぜこの治療が必要なのか、どうしたら長持ちするのかなどを理解していただくには、拡大した映像をお見せし、治療する側も大きな視野で、適当ではなく、見ながら治療するということが重要と考えています。

マイクロスコープを導入したことによる変化

スタッフも今どんな治療をしているのか、何をしているのか、院長の言っていることは本当なのか、誤魔化していないかなど、治療中の記録画面を通して判断しているので、スタッフからの質問やスタッフ自身の治療依頼が増えました。また当院に勤務する開業を将来考えている勤務医の中には、開業前から自分でマイクロスコープを購入してそれを当院に置きながら練習し、開業時にはすでに使いこなせる状態にしておきたいというのが通常化しています。

また、医師以外にも、衛生士がメインテナンス業務でマイクロスコープを使用しています。実際に磨けていないところを映像で記録してお見せしたり、また拡大視野下でスケーリングをするため、患者さんへの過度な痛みや、知覚過敏を誘発するような力を軽減するのに役立っていると思います。

マイクロスコープを使用する上での工夫

マイクロスコープを導入した後は、秋山勝彦先生の主催する臨床応用顕微鏡歯科学会に所属し、そのコースを全て受講しました。

治療の際では、左手に持ったミラー越しの映像は非常に曖昧で不鮮明で視野も狭くなると認識しているため、治療部位を確認するときには使用しますが、実際に治療するときには直視でなおかつ立体視できるポジションで治療を行わなければ精密な治療とは言えないのではないかと思っています。
マイクロスコープを購入したけど思うような結果が出ない、前歯の治療や根管治療しか使っていないという声をよく耳にします。マイクロスコープをただ使えばいい治療ができるのではなく、ミラー越しの視野ではなく、直視でなおかつ立体視できるポジションで、奥歯にも、根管治療以外の治療にもできるような正しい使い方を習うべきだと思います。

畑 伸二郎先生からのメッセージ

正しい治療がしたいと願えば、マイクロスコープは必須であると今では確信しています。私も卒後すぐにルーペを購入しました。確かに肉眼に比べればよく見えます。外科医みたいで自分が上手くなったかのような錯覚を覚えたのも確かです。ただマイクロスコープをどんな治療にも日常的に使うようになった今、根管内やむし歯やクラック、歯石などは全然見えていなかったことを実感します。過去の自分が行った治療を、マイクロスコープで見てしまうと、見えてしまう現実に自分の実力を思い知らされ、ほとほと自分が嫌になり、学校で習ったことでさえ、またどこかの有名な先生が言っていたことさえも、真実ではなかったことがあることも知りました。
なんとなくではなく、しっかりと見てむし歯をとる、歯肉のダメージを最小限で歯石を取る、取れたことを確認する、インプラントを設計通りに埋入する、何が痛みの原因だったのか、経験ではなく見て診断をする、セットした後の接着剤をちゃんと取り除くなど、マイクロスコープは最先端ではなく、派手でもなく、むしろ基本的な行為にこそ使いこなせるようトレーニングを行う必要があります。
学生時代の友人にはマイクロスコープというと『マニアックなことをやって、昔からこだわるからね。なんでそんなものが歯科に必要か全く理解できない。』と言われたこともあります。レントゲンや滅菌器や根管長測定器がなければ歯科医院が成り立たないのと同じようにマイクロスコープは歯科医の義務と思っています。高いから買えないじゃなく、それがなければ見えないのだから歯科治療が成り立たないと私は思っています。

患者さんには、一度治療したら少しでも長持ちして、歯のことなんか忘れて生活してほしいので、そのためには矯正治療やカリエス治療や、歯周病治療などトータルで、高いレベルでの治療ができるようになりたいと日々思っています。
お口の中という小さな領域で、肉眼での治療には限界があります。医療の進歩であるマイクロスコープでの治療はそれを助けてくれます。

ドクター紹介

こころ歯科クリニック
Kokoro Dental Clinc
院長
畑 伸二郎
  • 経歴

    1993年
    刈谷高校 卒業
    1999年
    徳島大学歯学部 卒業
    2007年
    こころ歯科クリニック 開設
    2012年
    MATI受講・秋山勝彦先生に師事
    2013年
    第10回日本顕微鏡歯科学会東京大会一般講演
    2014年
    ニューヨークコロンビア大学にて『歯周病治療におけるマイクロスコープの有効性』という演題で講演
    20017年
    GC主催『日常臨床でのマイクロスコープの活用法』という演題で講演
    20018年
    第5回MATIDentalAthlete最優秀賞
    第3回AcademyofSurgicalMicroscopicClinicalDentistry最優秀賞

    • AAP(アメリカ歯周病学会)
    • 日本矯正歯科学会
    • 臨床応用顕微鏡歯科学会理事
    • MAK(ModernArkNextGeneration)
    20021年
    台湾white dental社主催「Carl Zeiss Dental Microscope Video Contest 2021」入選
    2021年
    「第6回Academy of Surgical Microscopic Clinical Dentistry」(臨床応用顕微鏡歯科学会)最優秀賞
    2022年
    AMD(臨床応用顕微鏡歯科学会)公認インストラクター

医院紹介

こころ歯科クリニック

〒474-0038
愛知県大府市森岡町1丁目187番

TEL 0562-44-2111

URL https://www.kokoro-dc.jp/

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※祝日のある週の水曜日は診療あり。
※初診の方の受付は平日17:50、土曜日13:00までとなります。


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