デンタルマイクロスコープのよくある質問

デンタルマイクロスコープに関する「よくある質問」について、質問と回答をご紹介します。

わかりやすい「マンガでわかるマイクロスコープ」もご確認ください。

Q:マイクロスコープとは、そもそも何なのでしょうか?

A:マイクロスコープとは、日本語で言うと顕微鏡のことです。

カメラが内蔵されて、拡大された対象物をモニターに表示することのできるデジタルマイクロスコープが医療分野でも活用されていますが、その中でも、とくに歯科治療に特化した「歯科用の電子顕微鏡」はデンタルマイクロスコープと呼ばれています。

  

肉眼の何十倍にも視野が拡大されるため、今まで見えなかった部分を確認しながらの精密な治療が可能となりますが、有効に使いこなすためには専門的な技術が必要となります。

※詳しくは「マイクロスコープって何」のページをご参照ください

Q:デンタルマイクロスコープのメリットは?

A:肉眼では見えなかったものを3~30倍くらいまで拡大する事が可能であり、より精度の高い治療を行うことに繋がります。

レンズの先端にはライトがついているので、患部を明るく照らすことができ、肉眼ではよく見えなかった歯の隅々まで、手に取るように見ることができます。

  

「見えないものが見えるようになる」性能を駆使することで、それまで処置されることなく見過ごされてきた小さな虫歯や、神経の根の奥の部分などの発見・処置に繋がります。

  

また、治療中の映像を録画したり写真に撮影することで、患者さんに自分の歯の状態を見せることができるため、患者さん自身が、自分の歯の状態をより理解することもできるようになり、治療の詳しい説明を行うことにも役立ちます。

※詳しくは「マイクロスコープのメリット」のページをご参照ください

Q:デンタルマイクロスコープでできることは?

A:デンタルマイクロスコープでは、歯を拡大して精密な治療を行うことができます。

代表的な治療として根管治療(神経の治療)があげられます。

歯の根の中には歯髄と呼ばれる神経(血管)が通っており、その神経の管を根管と呼びますが、非常に複雑で細かい形態をしています。

従来は、手指の感覚や、解剖の知識や経験を頼りに治療が行われていましたが、デンタルマイクロスコープを使用することにより、歯の内部を拡大して根管内を見ながら治療が行えるようになりました。

歯に被せ物をする補綴治療では、支台歯形成と呼ばれる、土台となる歯を被せ物に適した形態に削り形成する治療でデンタルマイクロスコープが活用されます。

精度の高い型取りを行うことで、歯の形状に合う被せ物を作ることができるようになります。

虫歯治療においても、デンタルマイクロスコープを使用することで、健康な部分の歯の削りすぎや虫歯の取り残しを防ぎ、より精密な治療に繋がる可能性が高まります。

※詳しくは「マイクロスコープのメリット」のページをご参照ください

Q:デンタルマイクロスコープの普及率は?

A:日本におけるデンタルマイクロスコープの普及率については、正確な統計データは公表されていませんが、2016年当時の6~7%から普及が進み、現在は10%程度と言われています。

しかしながら、ムダに歯を削らない治療が広まるにつれて、器材の進化の必要性も求められるようになると、デンタルマイクロスコープが今後より一般的になり、徐々に普及が進んでいくと考えられます。

当サイトでは、全国のデンタルマイクロスコープ導入歯科医院をご紹介していますので、デンタルマイクロスコープを導入し、こだわりの治療を行っている医院を探してみてください。

※詳しくは「マイクロスコープ導入歯科医院」のページをご参照ください

Q:デンタルマイクロスコープには、どのような種類があるのですか?

A:カールツァイスメディテック社や、ライカマイクロシステムズ社といった会社から、複数の機種が製造されています。

レンズの倍率や、光源の明るさ、操作方法などに違いがあります。

※詳しくは「マイクロスコープ機種紹介」のページをご参照ください

Q:デンタルマイクロスコープの特徴は?

A:デンタルマイクロスコープには主に次のような特徴があります。

・高倍率での観察
デンタルマイクロスコープでは、高倍率の観察が可能となり、肉眼では見えない微細な部分まで詳細に見ることが可能になります。

・歯科治療の精度向上
高倍率で観察することにより、治療箇所の微細な部分まで確認できるため、治療の精度が向上します。
また、治療箇所の状況を確認することも容易になります。

・画像の保存や共有
デンタルマイクロスコープで観察した画像は、映像を記録するシステムを組み込むことで、デジタルデータとして保存することが可能です。
治療前後を比較することや、治療にあたる他の歯科医師や、歯科衛生士との共有も容易に行えます。

・患者さんの納得感が高まる
記録した内容を患者さんに見せることで、患者さんが自身の歯の状態を確認することができるようになります。
患者さんの納得感が高まることで、治療に対する信頼感も向上することが期待されます。

Q:デンタルマイクロスコープの欠点は何ですか?

A:デンタルマイクロスコープには、いくつか注意が必要な点があります。

・治療時間が長くなってしまう
デンタルマイクロスコープを用いることで、難易度の高い治療においても、正確で安全な治療が可能になります。
しかし、設定を調整し拡大観察することで、より細かな部分まで確認できる反面、全体の治療時間が長くなる場合があります。
このため、保険診療が中心で、治療時間が短く決まっている歯科医院の場合は、導入が難しいこともあるかもしれません。

・操作が難しい
とても小さな部位を拡大するため、操作が困難になる場合があります。
操作方法を理解していてもまだ慣れていない場合には、カメラの位置を安定させることが難しいため、画像がぶれたり、不安定になってしまう可能性があります。

・技術的な教育
デンタルマイクロスコープの使用には高度な技術が求められるため、操作方法のトレーニングが必要になります。

・取り扱いには注意が必要
デンタルマイクロスコープに使われてるカメラのレンズなどの部品は繊細であるため、慎重に取り扱う必要があります。
また、映像を記録するためのシステムを組み込んでいる場合には、そうした機器の動作確認なども必要でしょう。

しかし、これらの注意点がある一方で、デンタルマイクロスコープは高度な診断や治療に貢献する機器です。
歯科医師がトレーニングを受けて正しく使用することで、高品質な歯科治療を行うことができるようになります。

マイクロスコープ導入歯科医院のご紹介

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