正直なところ、マイクロスコープはかなり以前から導入はしていたのですが、あまり治療には使用しない時期が続いていました。しかしそんな中、他の先生方がマイクロスコープを活用されているのを何度か見るうちに、やはり有効活用しなければならないと思い、本格的に使うようになったのが今から10年ほど前のことです。

当院では、診査・診断の段階からさまざまな治療にマイクロスコープを使用しています。CR（コンポレットレジン）の充填やセレック治療などがメインとなりますが、根管治療・親知らずの抜歯・インプラント、そしてむし歯治療後のマイクロクラックのチェックなど、「口腔内をしっかり見たい」というタイミングで活用しています。
また、口腔内の様子をモニターに映し出したり、写真を撮ることができますので、治療を行う術者とそのアシスタント、そして患者さんと、三者で口腔内の様子を共有しながら治療を進められます。そのため説明もスムーズに運び、患者さんにも安心して治療を受けていただくことが可能になります。

歯科治療において大切な要素のひとつとして、「正確性」が挙げられます。とくに歯の切削など正確な技術が要求される治療の際には、やはり肉眼で行うより、マイクロスコープを使用してはっきりと見やすい状態で行うほうが、歯科治療としてのレベルが向上するのは確かです。
今後もこのマイクロスコープの優れた機能を活かした精密な治療をご提供し、患者さんに貢献していきたいと考えています。