「突然、片方の顎にピキッとした激痛が走った」
「口を開けられないくらいの痛みが顎にある」
「時々、片方だけ顎が痛くなる時がある」
今まさにこのような強い顎の痛みや、口が開かないといったトラブルに直面している場合、まずはすぐにできる「応急処置」を行い、すみやかに「歯科(歯科医院)」または「口腔外科」を受診しましょう。
本記事では、「病院に行くべき目安の症状」や、片方の顎だけが突然痛む時の原因、予防策まで網羅してお伝えします。
目次
- 1 【今すぐできる】突然片方の顎が痛い時の応急処置
- 2 【NG行動】突然片方の顎が痛い時の注意点
- 3 病院に行くべき?早めの受診が必要となる目安と「何科」の選択
- 4 【受診前の不安を解消】歯科医院で行われる主な検査方法
- 5 突然の顎の痛みを我慢して放置することで生じる全身へのリスク
- 6 なぜ?突然片方の顎が痛くなる主な「原因と治療法」
- 7 顎の痛みの原因特定には精密な診断が重要
- 8 突然の顎の痛みを繰り返さないための予防策
- 9 【要注意】顎の痛みにマッサージ・セルフケアは有効?
- 10 突然の顎の痛みに関するよくある質問(FAQ)
- 11 まとめ:突然の顎の痛みは放置せず、まずは歯科医院での精密な診断を
- 12 出典・参考資料
【今すぐできる】突然片方の顎が痛い時の応急処置
突然片方の顎が痛くなる時の主な原因は、顎関節症(がくかんせつしょう)、親知らずや虫歯など、顎・歯・お口のトラブルです。
「自力で完全に治す」ことは困難な場合が多く、まずは自宅や職場でもできる応急処置を行って痛みを和らげることが先決と言えます。

①腫れや熱感がある場合はまず「冷やす」
冷やすことで一時的に血管を収縮させ、神経の興奮を鎮めて炎症の広がりを和らげる効果が期待できます。
【応急処置の方法】
清潔なタオル・ハンカチなど布を用意し、水で濡らして硬く絞る。
痛む側の顎の付けや、熱・腫れ感が強い部分に、先ほど用意した布類に包んだ保冷剤をそっと当てる。
なお、ご自宅に氷嚢(ひょうのう)があれば、中に氷と水を入れてやさしく当てるのがベストです。(氷嚢はドラッグストアや100円ショップなどでも販売されています)
ただし、保冷剤を直接肌に当てることは避け、処置の時間は10分~15分ほどにしてください。
【注意点】
氷を直接肌に当て続けたり、肌の感覚が薄れるほど長時間冷やし続けることは危険です。
凍傷や血流障害による組織の悪化のリスクがあります。
なお、冷やすのはあくまで熱感や強い痛みがある「急性期」の初期対応であり、これだけで根本原因が治るわけではない点に留意してください。
参考:冷却シート(冷却ジェル)による応急処置について
市販の冷却シート(冷却ジェル)の効果は、ジェルに含まれた水分が蒸発するときの気化熱、メントール成分などにより、「肌の表面をひんやりと感じさせる」ことです。
そのため、顎の痛みの原因となりうる「筋肉」「関節」「神経」まで冷やして、炎症を鎮める効果は、保冷剤や氷と比較して期待できないとされています。
出先でどうしても保冷剤や氷がないときの代用手段や、就寝時に「顎の痛みが我慢できない」といったケースで、少しでも痛みを和らげる手段として利用するのが良いでしょう。
②痛みが辛い時は「市販の鎮痛剤(痛み止め)」を活用する
顎を冷やしても激しい痛みが続く、夜も眠れないほど痛い、といったケースでは、市販の鎮痛剤を活用してください。
【炎症を抑える効果のある成分】
ロキソプロフェンナトリウム水和物 、イブプロフェン
【注意事項】
ロキソプロフェンナトリウム水和物を含む鎮痛剤は、「第1類医薬品」であるため、ドラッグストアや薬局の窓口で薬剤師がいる時間帯のみ購入可能です。
また、胃への負担があるため、胃薬が配合されている製品を選ぶか、一緒に購入することをおすすめします。
一方、イブプロフェンは「指定第2類医薬品」であり、薬剤師や登録販売者といったスタッフがいなくても店舗で購入可能です。
※鎮痛剤を新たに購入する際は、できる限り薬剤師や登録販売者に相談を行いましょう。
【POINT】
鎮痛剤の服用は「痛みの感覚を一時的に麻痺させているだけ」の応急処置でしかありません。
痛みが和らいだことで「治った」と自己判断せず、まずは原因の特定のため、歯科医院や口腔外科を受診してください。
薬の効果が切れた後にさらに強い痛みがぶり返す場合は、症状が深刻化している恐れがあるため、用法用量を守り、長期の連用は避けてください。
【NG行動】突然片方の顎が痛い時の注意点
突然口が開けられないほどの強い顎の痛みがあるときは、以下の行動を避けてください。

①顎をむやみに動かさない
顎の痛みが激しい時はなるべく会話を避けてください。
また、痛みが治まっているときに「どれくらいまで口が開くか」「どの程度の痛みなのか」と確認するために、顎を左右にカクカクと動かすことも避けましょう。
②硬い食べ物は避ける
食事は、おかゆやスープ、ゼリーやプリンなど、あまり噛まずに食べられるものにします。
また、熱いものを口に入れると炎症の悪化を招くことがあるので、人肌(自分の体温程度)に冷ましたものか、冷たいものを選ぶことをおすすめします。
③自己判断でマッサージをしない
顎が張ったような感じ、筋肉のこわばりが感じられる場合では、つい患部に触れてマッサージをしたくなるものですが、控えてください。
なぜなら、「突然片方の顎が痛い」ということは原因がまだ分かっていない状況ですので、関節の組織を破壊したり、細菌感染を顔全体に広げたりするリスクがあります。
※突然の顎の痛みを予防するマッサージ・セルフケアの方法については後述します。
④入浴や飲酒など温める行為を避ける
顎が急激に痛くなったときは、体を温める行為によって血流が良くなり、炎症が悪化することがあります。
ズキズキとした片側の顎の痛みが続く場合は、湯船に浸からずシャワーで済ませ、激しい運動や飲酒を控えましょう。
⑤頬杖(ほおづえ)をつく・うつ伏せで寝るのを避ける
症状の悪化を防ぐためには、顎への負担を減らす姿勢が大切です。
たとえば、頬杖をついたり、うつ伏せで寝たりすると、体の重心が偏り、痛む側の顎にも悪影響を及ぼすリスクがあるので注意してください。
なお、就寝時は痛む側の顎を上にして横向きに寝るより、仰向けに寝る方が左右の顎への負担が均等になります。
突然顎が痛くなって原因がわからない時は、痛まないほうの顎にも負担かけないよう、安静にして過ごしてください。
病院に行くべき?早めの受診が必要となる目安と「何科」の選択
応急処置を行っても症状が変わらない、または痛みが増大する場合、速やかに「歯科医院(歯科)」を受診しましょう。
【今すぐ歯科医院を受診すべき症状】
- 激痛で夜も眠れない
- 鎮痛剤を飲まないと日常生活が送れない強い痛み
- 朝起きたときから口が開かず、指を縦に3本並べて入れることができない
歯科医院を選ぶ際は、HPを確認して、歯科用CTやマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)といった原因の特定や精密な処置のための設備があるかを確認してください。
「噛み合わせ」の問題が突然の顎の痛みを引き起こしている可能性もあるので、噛み合わせ治療に注力している歯科医院での診察を受けるのも選択肢です。
なお、「口腔外科」を併設している歯科医院であれば、歯・口内・顎と総合的な診断も可能です。
【受診前の不安を解消】歯科医院で行われる主な検査方法
突然の片方の顎の痛みには様々な原因が考えられるので、まず原因を特定するために検査を行います。
その際、激しい痛みを伴う無理な検査はほとんど行われず、患者さんの痛みや顎や口周りの症状を見ながら歯科医師がチェックしていきます。
※歯科医院によって検査の順番やアプローチ方法が異なることがあります。実際の内容は歯科医院でお尋ねください。

①問診と口の開閉チェック
片側の顎の痛みが始まった時期や、実際に口が何センチ開くか、顎を動かすときにカクカクなど音が鳴るかなどを確認していきます。
②レントゲン・CT検査
顎の関節の骨に変形がないか、あるいは痛みの原因が「親知らず」や「歯の根の奥のトラブル」でないかを画像で精密に確認します。
「片側の顎が突然痛い」といった場合、顎そのものではなく歯や歯茎の奥で炎症が起きている可能性もあるためです。
③触診
歯科医師が頬やこめかみなど、顎を動かすための筋肉を優しく触り、異常に凝り固まっている場所がないかを調べます。
痛みの原因を探る処置であり、患者さんの様子を見ながら行うため、激しい痛みを無理に引き起こすようなことはほとんどありません。
④噛み合わせの検査
歯の噛み合わせのズレ、食いしばりや歯ぎしりなどで特定の歯に負担がかかっていないかなど、お口全体のバランスをチェックします。
突然の顎の痛みを我慢して放置することで生じる全身へのリスク
顎の痛みを「そのうち治るだろう」と放置することは非常に危険です。
痛みの慢性化と治療の長期化を防ぐためにも、早期に歯科医院での検査・原因の特定・治療を行ってください。
なお、痛む側の顎をかばう不自然な噛み方が癖になると、歪みが進み、以下のようなリスクがあるとされています。
【顎の痛みを放置する主なリスク】
- 慢性的な肩こり、首のこり
- 頭痛
- 不眠症
- 顔のゆがみ
- 開口障害
突然の片方の顎の痛みは、初期段階であればマウスピース治療などで早期改善が目指せますが、重症化・慢性化すると長期のリハビリが必要になります。身体からのSOSを軽視せず、早めに原因の特定と治療を行いましょう。
また、先述の通り、片側の顎の痛みの原因がわからない段階での「自己流マッサージ」も放置と同様に大きなリスクを伴います。
決して自己判断せず、歯科医院を受診してください。
なぜ?突然片方の顎が痛くなる主な「原因と治療法」
ここでは、突然片方の顎が痛くなる主な原因と、原因ごとの治療法について解説します。
※当コラムに記載のない原因であるケースや、実際の症状によっては治療方法が異なることがありますので、あくまで参考情報としてご覧ください。

【顎関節症】マウスピースを用いたスプリント療法など
「突然の顎の痛み」や「口が開かない」といった症状で多くの方が思い浮かべるのは「顎関節症(がくかんせつしょう)」ではないでしょうか。
顎関節症は、顎の関節内にある「関節円板(かんせつえんばん)」というクッションが本来の位置からずれて引っかかっていたり、周囲の筋肉が急激に引きつったりすることが原因で発症します。
主な治療法の一つは、患者さん一人ひとりの歯型に合わせて作製する「スプリント(治療用のマウスピース)」を就寝時や日中に装着することです。
顎の関節にかかる過度な圧力を分散させ、筋肉の緊張を和らげて痛みの軽減を図ります。
なお、「顎の痛みが強くて眠れない」「集中できない」などの日常生活に支障がでるほど症状が強い場合は、消炎鎮痛剤などの薬物療法も検討されます。
【歯ぎしり・食いしばり】噛み合わせの調整やお薬による緩和
無意識に行っている歯ぎしりや食いしばりは、顎の筋肉や関節に自分の体重以上の強烈な負担をかけ続けます。
特にストレスや日中の集中状態は筋肉の異常疲労を招き、ある日突然「片方の顎が痛い」という原因になるリスクがあります。
代表的な治療法は、負担の原因となっている微細な「噛み合わせの不均衡」をチェックし、必要に応じて高く当たっている部分を極微量だけ削って均等にする「噛み合わせの調整」です。
また、筋肉の過度なこわばりを和らげるために、炎症を抑えるお薬や筋肉の緊張をほぐす薬物療法も選択されることがあります。
【親知らず・虫歯】原因となる歯の治療・抜歯など
顎の関節そのものに異常がなくても、奥歯の深刻なトラブルが原因で「顎の付け根の激痛」として脳が錯覚を起こすケース(関連痛)があります。
特に「親知らず」が斜めや真横に生えている場合、周辺の細菌繁殖によって急激な炎症(智歯周囲炎:ちししゅういえん)を引き起こし、顎が全く開かなくなるほどの痛みを伴うことがあります。
この場合の治療法は、顎ではなく「原因となっている歯」への直接的なアプローチとなります。
親知らずの炎症であれば、抗生物質や消炎鎮痛剤で周囲の腫れと痛みを抑えた後に、再発リスクを防ぐための「抜歯」が検討されます。
ただし、虫歯や歯の根の病気であれば、汚染された神経や細菌の塊を徹底的に除去する根管治療(こんかんちりょう)などを行い、なるべく抜歯を避ける処置も行われます。
顎の痛みの原因特定には精密な診断が重要
先述の通り、片方の顎が突然痛むのは、顎関節症のように顎周りの原因だけでなく、親知らずや虫歯など歯に原因があるケースがあります。
「顎が痛いから顎関節症だ」と決めつけずに、歯科用CTやマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)などの精密な診断や治療が可能な設備を導入している歯科医院に相談しましょう。
たとえば、歯科用CTは、顎や口の中を含む顔周りの状態を立体的(三次元的)に撮影可能です。
お口の中を撮影する口腔写真や、レントゲンのような平面的(二次元的)な写真では見逃していた原因が見つかりやすいのが特徴です。
歯科用CTによる精密な診断は、顎関節症や噛み合わせのズレが原因であった場合でも、より精密な治療計画を立てることに役立ちます。
また、マイクロスコープは肉眼と比較して最大20倍ほど視野の拡大が可能であり、精密な検査と治療の双方に貢献します。
肉眼では発見が極めて困難な「微小な虫歯」、表面を見ただけではわからない「歯の内部にある神経の管(根管:こんかん)の炎症やヒビ」に対して精密な処置を可能とします。
突然の顎の痛みを繰り返さないための予防策
突然の顎の痛みについて「急に痛くなった」と困惑される方も多いですが、日頃の何気ない生活習慣や「癖(悪習慣)」の積み重ねが痛みの原因であるケースもあります。
特に「片側だけが痛い」といった場合、日頃から一方の顎に負荷をかけているかもしれません。
【片側の顎の痛みの予防策】
- 食事の際に片側の歯だけで噛まない
- 頬杖をつかない
- 姿勢を改善する
- うつぶせ寝を避ける
姿勢の改善については、とくにデスクワークの方に起こりがちな「猫背」や「前傾姿勢」が、連鎖的に体の歪みを引き起こし、「片側の顎の痛み」となって突然現れるケースがあるため、注意してください
【要注意】顎の痛みにマッサージ・セルフケアは有効?
結論から言うと、顎に熱感やズキズキとした激しい痛みがある場合、自己判断でのマッサージや温熱ケアは症状の悪化を引き起こしかねないので避けてください。
掌や指で顎をマッサージしたり、温めたりする温熱ケアは、炎症や痛みが治まった後の「再発予防」として取り入れられるケースが一般的です。
マッサージやセルフケアは、「顎の関節のズレを直す」といったような治療ではなく、あくまで「顎周りの筋肉の緊張を和らげる」ための予防策だからです。
※マッサージやセルフケアを行う前に、必ず医療機関(歯科・口腔外科)を受診し、医師の指示に従ってください。
【痛みが引いた後の予防策】顎のマッサージ・セルフケアの方法
歯科医院での原因の特定と治療の後、再発予防ケアとして、顎のマッサージやセルフケアを推奨することもあります。

たとえば、顎の動きがだるい、重いといった筋肉のこわばりを感じる場合は、収縮して硬くなった筋肉の血流を促す温熱ケアが有効とされています。
まず、電子レンジ等で温めた蒸しタオルを耳の下から頬、こめかみ周辺に5〜10分ほど当ててください。
「心地よい」と感じるくらいの温度にし、火傷しないようにしましょう。入浴時に行うのも効果的です。
マッサージをする際は、噛み締めたときに硬くなる頬の筋肉(咬筋:こうきん)や、こめかみの筋肉(側頭筋:そくとうきん)を、円を描くように指で優しくもみほぐしてください。
なお、痛みを我慢してゴリゴリと強く揉むようなマッサージや、顎を無理に引っ張るような自己流のストレッチは関節を痛めるリスクがあります。
必ず「痛みのない、気持ちいいと感じる範囲」で優しく行う習慣をつけましょう。
突然の顎の痛みに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、突然の顎の痛みに関する疑問について回答いたします。

Q1. 顎関節症は「片側だけ」痛くなることもありますか?
A1. はい、非常に多く見られる典型的な症状です。
顎関節症は左右両方に均等に出るわけではありません。
日頃の「片側だけで食べ物を噛む癖」や、寝る時にいつも同じ側を下にして横を向く習慣、あるいは噛み合わせの左右差などにより、どちらか一方の顎だけに過度な負担が蓄積することで発症することがあるからです。
片側だけの激痛であっても異常なことではないため、まずは慌てずに安静を保ち、歯科・口腔外科を受診してください。
Q2. 朝起きると顎が痛い、口が開かないのはなぜですか?
A2. 就寝中の無意識な「歯ぎしり」や「食いしばり」が主な原因として挙げられます。
日中であれば、顎が痛くなれば無意識に動かすのを止められますが、睡眠中は脳によるブレーキが効きません。
そのため、ストレスや肉体疲労が引き金となり、一晩中自分の体重以上の力で顎を噛み締め続けてしまうことがあります。
朝起きた瞬間の強烈なこわばりや痛みを繰り返す場合は、顎を守るために早急に歯科医院で就寝用のマウスピース(ナイトガード)を作製してもらうことをおすすめします。
Q3. 顎が痛いとき、冷やすのと温めるのはどちらが正しいですか?
A3. 急性期には冷やすことが一般的で、再発予防期には温めるといった選択肢があります。
突然痛み出したときや、患部が熱を持って腫れている「急性期」は、炎症を抑えるために冷やすことが推奨されます(目安は発症から2〜3日)。
逆に、激しい痛みが引き、顎が重だるい・突っ張るといった鈍痛に変わった「慢性期・再発予防期」は、血流を良くして筋肉をほぐすために温めることが有効になるケースもあります。
※自己判断せず、必ず歯科医師の指示に従ってください。
Q4. 突然の顎の痛みや腫れは、何日くらいで治りますか?
A4. 原因によりますが、適切な応急処置と安静を保てば、数日〜1週間程度で和らぐことが一般的です。
たとえば、顎関節症による一時的な関節の炎症や筋肉の疲労であれば、大きく口を開いたり硬い物を食べたりするのを避け、患部を冷やすなどの処置を行うことで1週間程度で痛みが和らぐことが一般的です。
しかし、親知らずの周囲が腫れるような急性の炎症や、深い虫歯が原因の場合は、症状に応じて痛みが治まるまでの期間にばらつきがあります。
具体的な治療期間・治癒までの期間は、個人差が大きいため、まずは原因の特定のために歯科医院を受診しましょう。
Q5. 病院へ行くか迷っています。「知恵袋」などのネット掲示板で先に相談しても良いですか?
A5. 参考程度に留め、ネットの情報で自己判断せず、まずは歯科医院を受診してください。
突然の痛みで不安になり、ネット上のQ&Aサイト(知恵袋など)で似た症状を調べたくなるお気持ちはとてもよく分かります。
しかし、顎の痛みの原因は「顎関節症」や「歯のトラブル」など多岐にわたり、一般の方の回答がご自身の症状に正しく当てはまるとは限りません。
誤った自己判断でマッサージ等を行い、かえって症状を悪化させてしまうケースもあるため、ネットで相談して解決を図る前に、まずは歯科用CTなどで精密な診断ができる歯科・口腔外科へご相談いただくことを強くおすすめします。
まとめ:突然の顎の痛みは放置せず、まずは歯科医院での精密な診断を
突然の顎の痛みはとてもつらいものですが、応急処置を行い、すみやかに歯科・口腔外科を受診して早期治療・早期回復につなげましょう。
【突然片方の顎が痛い時に今すぐ行うべき対応】
- 患部を冷やす(応急処置)
- 触らない・動かさない(悪化を防ぐ)
- 歯科用CT・マイクロスコープなどの精密設備がある歯科医院を受診(原因の特定)
また、歯科医院を選ぶ際は、「噛み合わせ」に注力しているクリニックや、「口腔外科」など歯だけでなく顎周りの処置にも精通しているクリニックもおすすめです。
「ただ顎が痛いだけ」「すぐ治る」と自己判断せず、まずは原因を特定し、症状に合わせた治療を受けることが、お口周りのトラブル防止に役立ちます。
出典・参考資料
- 厚生労働省(こころの耳) 「メンタルヘルスと深く関わる身体の病気・症状 – 口の健康(歯ぎしり・食いしばり・顎関節症など)」 https://kokoro.mhlw.go.jp/column/body002/
- 一般社団法人 日本顎関節学会 「顎関節症とは」 https://kokuhoken.net/jstmj/general/about_tmd.html
- 一般社団法人 日本顎関節学会 「一般の皆様へ(患者さん向けページ)」 https://kokuhoken.net/jstmj/general/index.shtml
- 一般社団法人 日本顎関節学会 「顎関節症初期治療診療ガイドライン」 https://kokuhoken.net/jstmj/publication/guideline.html
- 公益社団法人 神奈川県歯科医師会 「歯と口のまわりの情報 – 顎関節症の治療(温冷療法など)」 https://www.dent-kng.or.jp/colum/basic/1665/
- 公益社団法人 日本補綴歯科学会 「顎関節症に関する診療ガイドライン」 https://www.hotetsu.com/s4_03_001.html
※本記事は一般的な情報の提供を目的としたコラムであり、特定の治療や効果を保証するものではありません。また、医師による監修記事ではありません。具体的な症状がある場合は、医療機関を受診してください。
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