編集部コラム | 歯石取りのしみる痛みの理由とケアする方法

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歯周病の原因にもなる「歯石」は、早めに取り除いたほうがよいです。

歯垢(プラーク)が2日間程度放置されると、石のように硬い歯石に変化していき、ご自身のブラッシングで取り除くことは不可能です。

歯石を取るには歯科医院に通わないといけません。

しかし、歯科医院で歯石を取るのは痛みがあるのでは?と不安になる方も多いかと思います。

実際に、歯石取りをして痛い経験をされた方もいるのではないでしょうか。

今回は歯石取りの痛みと、歯石取り後のケアについて詳しくご説明します。

 

目次

歯石を除去した直後の痛みは一時的なもの
歯周病で知覚過敏の場合はしみるように痛い
歯石取りでも痛みを感じる場合がある
歯石をとった後のケア
まとめ

 

歯石を除去した直後の痛みは一時的なもの

 

歯石を除去する歯科衛生士歯石とは
 
そもそも歯石は、いきなり歯にできる訳ではありません。
 
歯についている白や黄色っぽいネバネバとした汚れはありませんか?それを、歯垢(プラーク)と呼びます。

このプラークの中には、細菌がたくさんおり、歯周病を引き起こす原因のひとつとされています。

しかし、毎日のブラッシングによりプラークは取り除くことが可能です。

その際に取り残してしまったプラークがあると、唾液中のカルシウムにより徐々に硬くなり、約2日程度で「歯石」になってしまうのです。

 

なぜ取り除かないといけないのか

歯石になってしまうと、ブラッシングでは取り除くことが不可能です。

歯石の表面は舌で触っても分かるほどざらざらとしています。

歯石があると、さらにプラークや汚れが付きやすい環境を生み出してしまい悪循環に陥ります。

歯周病が進行し、虫歯や口臭の原因にもなりかねません。

 

痛みは一時的

歯石を取るためには、歯科医院で歯石取りを受ける必要があります。

歯石を取る機器(スケーラー)を使用して、歯石を破壊して取り除いていきます。

歯石が多いとパワーが必要になるため痛みを感じたり、歯茎が腫れている状態であれば炎症があるため痛みを感じます。

歯石を取り除くことができれば、歯茎が引き締まり痛みは改善していきます。

 

歯周病で知覚過敏の場合は、しみるように痛い

 

歯周病でもともと知覚過敏である方や、歯石が多く付着して歯茎が下がっている方は、歯石取りにより知覚過敏が起こりやすいです。

 

知覚過敏とは

歯周病や過度なブラッシングなどにより歯茎が下がると、知覚過敏を引き起こします。

本来は、エナメル質という硬くて丈夫な層が見えていますが、歯茎に覆われている部分は、象牙質と呼ばれる層でできています。

象牙質は、外部からの刺激を受けやすく、冷たいものや熱いものにも敏感です。

知覚過敏の症状は、一瞬ヒヤっとするような痛みを感じることが多いです。

 

なぜ歯石をとると痛いのか

普段は知覚過敏の症状はないのに、歯石取りで急に痛みを感じる方もいます。

理由のひとつとして、象牙質が歯石に覆われている状態から、歯石が取り除かれるからです。

歯石が溜まり歯茎が下がり、さらに歯石が付着すると象牙質は歯石で覆われてしまいます。

その状態から歯石が取り除かれると、象牙質が急に露出して外部の刺激を受け、痛みを感じるのです。

また、もともと知覚過敏の方は、一時的により痛みを感じやすくなります。

 

歯石取りでも痛みを感じる場合がある

 

歯石取りをする方みんなが痛みを感じる訳ではありませんが、痛みを感じる方もいるのは事実です。

少しでも痛みを感じずに歯石を取り除けたらいいですよね。

歯石取りの際に、なるべく痛みを起こさないようにする方法もあります。

 

①歯茎の炎症を抑える

歯石取りの痛みは、歯茎の炎症が強いときに起こりやすいです。

歯石取りの日まで正しいブラッシングを丁寧におこない、歯茎の腫れをなるべく抑えましょう。

歯茎の腫れがひどいところは、歯垢が溜まっているサインです。

 

②歯石取りを定期的に行う

歯石がたくさんついている方と少量の方とでは、後者の方が痛みを感じにくいです。

歯石がたくさんついていると、機器のパワーを上げるため、刺激が伝わりやすくなります。

また、歯周病の進行もみられるため、知覚過敏の症状もでてしまう可能性が考えられます。

歯石が溜まってからクリーニングに通うよりも、3~4ヶ月に1回は定期健診に通うのがおすすめです。

 

③麻酔をして行う

縁下歯石といって歯茎の中にある黒い歯石を取るには、象牙質や歯茎に触れるため、痛みを伴うことが多いです。

歯石が多く、歯周病の進行がみられる場合は、縁下歯石を念入りに手用の機器(ルートプレーニング)で取り除きます。

歯科医院と相談して、麻酔をしてから行うのもおすすめです。

 

歯石をとった後のケア

 

歯石取りをした後は、歯がしみたり、歯茎から出血を伴うことが多いです。

そんな時のケアを覚えておきましょう。

 

①ブラッシングケアの説明を聞く

多くの歯科医院では、歯石がついていたところや歯茎の腫れがひどい箇所などを説明してくれます。

クリーニング後に汚れをチェックした用紙をもらうことができる場合もあるので、よく確認してみましょう。

希望すれば歯石取りと一緒に、ブラッシングケアの方法も指導してくれる歯科医院も多いです。

 

②温度変化のある飲食は避ける

歯の痛みは一時的なことが多いため、少なくても2~3日は急に冷たいものや温かいものを口にするのは避けておきましょう。

正しいブラッシングを続けることで、歯茎が引き締まり知覚過敏の症状も減っていきます。

 

③フッ素

しみるのを防止することに直接的には関係はありませんが、歯の表面がきれいな状態でフッ素を塗布しましょう。

歯がきれいな状態の方がフッ素が吸収されやすいので、チャンスです。

歯がコーティングされて、歯質強化や虫歯予防の効果を期待できます。

 

まとめ

 

歯石を取り除いた後は、しみるような痛みを感じることが多いです。

しかし、痛みのほとんどは一時的な知覚過敏の症状なので、その後のケアを大切にして様子をみます。

どうしても痛みが続く場合は、我慢せず歯科医院に相談してみましょう。

歯石を溜めてから歯科医院に通うのではなく、定期的にクリーニングを受けることで、歯石取りの際の痛みの緩和に繋がります。

また、虫歯や歯周病の予防や早期発見もできるため、予防歯科に通うことをおすすめします。

 

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