唇の横がよく切れて痛い、という方がいるかと思います。
硬い食べ物やお箸、フォークなどが当たった時はもちろん、自分では思い当たる出来事がないにもかかわらず、唇の横が切れてしまう場合もあるかもしれません。
今回はその原因と予防方法について説明します。
唇の横が切れやすい時の参考にしてみてください。
唇の横が切れてしまう原因

唇の横が切れてしまうのはなぜでしょうか。
口の角のところに炎症ができてしまう場合は、口角炎が考えられます。
唇の両端、上唇と下唇とが繋がる部分を口角(こうかく)と言いますが、そこに炎症が起きるものを口角炎と言います。
切れて出血してかさぶたになったり、口を開けるときに痛みを感じるため、大きく口を開くことができなくなります。
ほかに唇が切れてしまう原因として考えられるものは、口唇炎や口内炎、口唇ヘルペスなどが挙げられます。
似ている症状も多いため、医療機関で相談して適切な診断を受けるとよいでしょう。
唇の炎症が気になる方は下記記事もあわせてご覧ください。
口角炎とはどんな症状か
口角炎になると、両側または片側の口角が赤くなったり、ただれたり、ひび割れが起きるといった症状が表れます。
口を開ける時に痛みや出血を伴うこともあり、亀裂が生じた部分にはかさぶたができます。
しかし、唾液などによって常にウエットな状態のため、かさぶたは固まりにくく、口の開閉の動きによる刺激で、かさぶたが剥がれやすくなります。
このため、亀裂が深くなったり、新たな亀裂が生じやすくなったりします。
口角炎の原因

口角炎の主な原因は以下の三つです。
(1)唇の乾燥
空気が乾燥する季節になると、外気にさらされる唇は乾燥しやすくなります。
冬は唇がよく乾く、と感じる方も多いのではないでしょうか。
唇が乾燥すると口角炎になりやすいので注意が必要です。
唇を舐めても、余計に乾燥してしまうことになりますので、癖になっている方は気をつけてください。
(2)免疫力の低下
ストレスや疲労などにより免疫力が低下すると、カンジダ菌というカビが繁殖しやすくなります。
そうした状態が長時間続くと、カンジダ菌の感染により口角炎が起きやすくなり、口角が赤くなったり切れやすくなります。
(3)ビタミンの不足
ビタミンB2、B6などの栄養素は、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。
- 食べ物の好き嫌いが激しい
- 食生活の内容が偏っている
- 野菜が不足しがち
- アルコール摂取量が多い
…などの理由によりビタミンが不足してしまうと、口角炎ができやすくなります。
唇の横が切れることを防ぐ予防方法

では、口角が切れることを防ぐ方法はどのようなものがあるのでしょうか。
(1)口角など口の周りを清潔に保つ
まずできることは、口角を清潔に保つことです。
肌が弱いなど、洗顔フォームなどを使って顔を洗う際には、口角のあたりもしっかり洗って、清潔に保つようにしましょう。
(2)しっかりと保湿すること
洗顔の後や、屋外で過ごす時は、口角も乾燥しやすくなります。
保湿クリームもしっかりと塗って、乾燥から守るようにしましょう。
(3)栄養バランスのよい食事を心がける
食事に好き嫌いのある方も、食べられる中でできるだけバランスよく食事することを心がけましょう。
できれば野菜をしっかり摂取したいものです。
また、マルチビタミン剤などのサプリメントを併用することも1案です。
(4)ステロイド軟膏を減らす、できるだけ避ける
アトピー性皮膚炎の方はステロイド軟膏を塗布することがよくあるかと思います。
ですが、口角においては、なるべくステロイド軟膏を使う量を少なめにしてください。
ステロイド軟膏の持つ免疫抑制の働きにより、カンジダ菌が繁殖しやすくなってしまい、口角炎がよりひどくなってしまう可能性があるからです。
口角炎になってしまったら
もし口角炎になってしまったら、まずは口角のあたりを清潔にして、保湿することを心がけてください。
せっけんや洗顔フォームを使って洗っても構いませんし、痛くてしみるという場合は、温かいぬるま湯だけで洗顔しても構いません。
せっけん成分をよく洗い流したら、ステロイド軟膏などは使わずに、ワセリンなどを塗ってしっかりと保湿してください。
口内炎用の軟膏、皮膚炎用の軟膏はステロイドが含まれていることがありますので、注意が必要です。
もし、カンジダ菌が原因で口角炎が起きている場合には、ステロイドは逆に症状を悪化させることになりかねません。
また、食事も酸味などの刺激物を減らす、もしくは避けるようにして、口角を安静に保ちましょう。
数日様子を見て、改善しない、悪化するという場合は、近くの歯科医院や皮膚科を受診して相談しましょう。
口内の炎症が気になる方は下記記事をご覧ください。
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